まぶたのくぼみには、アイクリームがとても効果的である。毎日のお手入れに進んで取り入れたいアイテムで、まだくぼみに悩んでいない人でも、積極的に使ってくぼみを予防したいものだ。
そんなアイクリーム、一般的に販売されている保湿クリームとは、一体何が違うのかご存じだろうか。保湿クリームではなく、アイクリームでないと、まぶたのくぼみには効かないのだろうか。今回はアイクリームと保湿クリームの違いに迫る。
アイクリームと保湿クリームは成分が違う
アイクリームと保湿クリームの共通点は、どちらも「化粧水後に使うケアアイテム」ということだ。洗顔を行い、まずは水分補給を行う。そのあと、水分がなくならないうちに保湿をする意味で、多くの人は保湿クリームやアイクリームを使用するのではないだろうか。
しかし、そもそもの成分は大きく違う。もちろん1つ1つのアイテムにもよるのだが、多くの場合、保湿クリームはあくまでも目的が「保湿」である。化粧水の水分が失われないように、それを補うのが保湿クリームである。成分はクリームの中に水分が多少入っており、肌馴染みが良いようにできている。多くの場合、乳液よりも油分が多く含まれており、しっとりした仕上がりなので、乾燥肌の人にはかなり適しているだろう。
一方、アイクリームの場合には、「保湿」とうよりも「栄養補給」という目的の方が強くなる。もちろん、目の周りが乾燥しないように保湿するという目的もあるのだが、保湿クリームとは違い、目の周辺に栄養分を補給してくれるのがアイクリーム。そのため、ビタミンCやコラーゲンなどの栄養分を多く含んでいるアイテムが多いのが特徴である。成分としては保湿目的のクリームの中に、栄養分が豊富に入っている。
同じクリームだとしても、成分がそもそも違うので使い分けて使用するのが正しいだろう。
まぶたのくぼみには、保湿よりも栄養分が適切
まぶたのくぼみに保湿は欠かせない。まぶたが乾燥してしまうと、くぼみをより一層悪化させてしまうし、クマやくすみなど他のトラブルの原因にもなってしまう。そういった意味でも、保湿は絶対に欠かせない。
しかし、まぶたがくぼんでいる状態には、栄養分も欠かせないのだ。特にハリを失っているまぶたには、コラーゲンなどの肌を活性化させる成分が必要不可欠。保湿に加えて、栄養補給も同時にしてくれるアイクリームがやはり有効なのである。
まぶたは忘れられがちだが、とてもデリケートな皮膚の作りになっている。薄くて乾燥気味であり、刺激を受けやすい。頬や額よりも老けやすい部分なので、時間をかけてお手入れしなければならないのだ。
そのため、顔全体に使える保湿クリームではなく、アイクリームで集中的にケアをする方が、まぶたのくぼみには有効なのである。保湿クリームが悪いというわけではないが、まぶたのくぼみにはアイクリームの方が何倍も効果的。保湿に加えて栄養補給ができるアイクリームで、くぼみを予防しよう。
目にはアイクリーム、他の部位には保湿クリームで正しいケアを
まぶたのくぼみにはあまり効果が期待できない保湿クリームだが、うまく使い分けて顔全体を正しくケアしよう。まぶたのくぼみが解消されても、肌がボロボロだと台無しだし、反対に肌がどんなにきれいでも、まぶたがくぼんでいると美肌とは言えない。どちらもお肌には良いアイテムなので、積極的に取り入れよう。
毎日の洗顔の後には、しっかりと化粧水で補う。そして、乳液を軽く馴染ませ、最後に顔全体に保湿クリームで水分を失わないように膜を作ろう。まぶたのくぼみができる原因でもある水分不足は、頬や額でも防ぎたい。保湿クリームを毎日使えば、水分を逃さずキメの細かいお肌を目指せるはずだ。
さらに、目元にはアイクリームで栄養分も補おう。化粧水で水分補給をした直後なら、栄養分を補給しやすい状態である。優しく馴染ませて、水分も栄養も取り入れて保湿しよう。
この時注意したいのは、先に保湿クリームをまぶたに塗らないこと。保湿クリームを塗ってしまうと、肌に膜ができてしまうので、アイクリームの栄養分が十分に行き渡らなくなってしまうのだ。アイクリームの効果を十分発揮させるには、保湿クリームとアイクリームは別に使って、目の周辺にはアイクリームのみでしっかり保湿を行うのが理想である。
両者をうまく使い分けることで、ワンランク上のスキンケアを行えるはずだ。手間はかかってしまうものの、まぶたのくぼみにも効果的なケア方法なので、定期的に持続させるのを目標にしたい。
まぶたのくぼみにはアイクリームが一番
保湿クリームもお肌にとってとても良いものだが、まぶたのくぼみにはアイクリームがやはり一番有効である。保湿だけでなく栄養分も補給できるアイクリームで、美肌の元となる若々しい目元を手に入れよう。