なぜ男性にも目のくぼみができるのか？

目のくぼみというと、ほとんどの人は女性に多い悩みと考えるのではないだろうか。
確かにくぼみで悩む女性は多いし、専用の対策・ケアグッズも多数販売されている。
特に美容の意識が高い女性にとっては、悩みのタネといっても過言ではないだろう。

ところが、目のくぼみは女性だけのものではない。
意外なことに男性の目のくぼみも多く、決して他人事ではないのだ。

一方、目のくぼみで悩む男性はかなり少ないと思うが、もしかすると自分で気付いていないだけというケースも考えられる。
クマと勘違いするパターンも非常に多いので、もし気になる人は一度鏡でチェックしてみてほしい。

だが、どうして目のくぼみができてしまうのだろうか？
そのような疑問が出てくると思うが、いくつかの理由が考えられる。

目の血行不良

まず考えられる原因が目の血行不良だ。
現在はデスクワークやスマホによって目を酷使しやすい時代といえるが、これは美容にとって大きな影響を及ぼす。
目の血行不良が眼精疲労を招くだけではなく、やがてくぼみを誘発するケースだってあるからだ。

目の周辺には毛細血管が張り巡らされており、必要な栄養を運ぶとともに筋肉を維持する役割も果たしている。
このため、目の周辺が血行不良になると必要な栄養が行き届かなくなるし、筋肉が徐々に衰えていく可能性があるのだ。

もちろん血行不良のみが原因というだけではない。
後述する理由も考えられるし、複合的なケースもありうるので、あくまで原因の一つと考えておいてほしい。

加齢や老化

男性にとっても加齢や老化は決して他人事とはいえない。
体力が低下したり、徹夜が難しくなったりなど、身体の変化を感じている人も少くはないだろう。
これらの原因も主に加齢や老化が原因といえる。

また、美容面に限っても白髪の増加や肌の衰えといった減少が見られるようになる。
それと同様に、目に大きなくぼみができてしまうこともあるのだ。

加齢・老化の場合、目の下にクマができたと勘違いしやすい。
だが、クマだと思ったら目の周辺がくぼんでいた、というケースも決して珍しくはないのだ。
上記でも少しだけ触れたが、最近目が小さくなった・顔が老けて見えるようになったと感じている人は、目のくぼみが原因になっているのかもしれない。

コラーゲンの不足

コラーゲンの不足も目のくぼみを誘発する原因の一つだ。
これも加齢が影響しているといえるが、コラーゲンは肌に張りを与え、水分を保つために欠かせない物質である。
しかし、年齢を重ねると徐々に減少していき、肌の乾燥を招くだけでなく、目のくぼみを生み出してしまうのだ。

特に上まぶたがくぼんだ場合、コラーゲンの減少を疑うべきである。
反対に下まぶたがほとんど変わらないのであれば、血行不良は考えられない。
何故なら、血行不良になった時は下まぶたがくぼみやすいからだ。

いずれにせよ、コラーゲンが減ったらそれを補ってやる必要がある。
後述する方法を踏まえ、日頃から意識的にケアをしてほしい。

目のくぼみを改善・ケアするための方法

男性でも目のくぼみができると説明したが、問題はどうやって解消するかという点だろう。
くぼみを放っておいても改善することはまずないから、何らかの手段によって改善することが望まれる。

実は改善自体決して難しいものではなく、いくつかの方法がある。
以下はポピュラーなケア方法だが、くぼみを解消したい人は試してみてほしい。

アイクリームで毎日しっかりケアをする

一番確実な方法がアイクリームだろう。
むしろ男性ならこの方法を真っ先に試してほしいくらいである。
面倒くさがりな人や、ケアに時間をかけたくない人にも適している。

アイクリームは、くぼんだ部分に1日に1～2回塗るだけでケアできるのが強みだ。
それ以外は特段することはなく、ただ塗り込むだけである。
1回あたりの時間も短く、1分か2分もあればできてしまうだろう。

また、コストパフォーマンスも非常によい。
一概にはいえないが、30日分でわずか数千円、1日100円少々といったところだ。
缶コーヒー1本と同等の価格でくぼみがケアできるので、悩んだ時こそ試してもらいたい。

肌の保湿や水分補給を行う

アイクリームを使うのと同様に、肌の保湿・水分補給も重要なケア方法だろう。
もちろんアイクリームだけで事足りる場合も多いが、肌が乾燥しやすい人はスキンケアにも気を配ってほしい。

肌の保湿・水分補給も比較的手軽で、市販のクリームやジェル、化粧水などを購入するのみでよい。
アイクリームと併用すれば、目のくぼみが短期間で改善される可能性もあるだろう。

しかし、ただ保湿するのではなく、配合成分にも目を向けてもらいたい。
できればビタミンCのほか、コラーゲンやヒアルロン酸を配合した製品を選べきだろう。

酷使しないよう目を休ませる

上でも触れたように、目の血行不良はくぼみを招きかねない。
眼精疲労を始め他の症状も引き起こすので、目は酷使しないようにすることが大切だ。

特にデスクワークをする時は、こまめに休憩を取って目を休ませてほしい。
少し休ませるだけでも目の疲れは取れるし、血行も少し改善されるのだ。

ホットタオルやアイマスクで休ませるのもおすすめである。
もし用意できる環境なら、休憩時間にこうしたケアアイテムを使おう。

ブルーライトなど、眼精疲労を起こす原因を軽減するのもよい。
直接の改善効果はないが、目のくぼみの予防にはつながるだろう。

ビタミンやミネラルなどの栄養を補給する

栄養補給も目のくぼみ改善には欠かせない要素である。
栄養が偏ると血行不良や老化などを招きかねないので、バランスを意識して補給してほしい。
ミネラルはもちろん、ビタミンCやEのように、美容へ好影響を与える栄養を意識して摂るべきだ。

だが、日頃の食事では補いきれないのが実情だろう。
そのような時は、ドラッグストアや通販で売られているサプリメントを試すとよい。
過剰摂取に注意しなくてはいけないが、目安量を守れば健康への影響もなく、気軽に各種栄養を補給できる。

睡眠不足を解消し眠りの質を高める

眠りも目のくぼみと関わり深い習慣といえる。
睡眠不足は肌の老化を早めるだけでなく、血行不良にもつながるからだ。
眠りが浅い・寝ても疲れが取れないという人は注意すべきだろう。

目のくぼみを予防するためにも、睡眠不足解消のために眠りの質を高めなくてはいけない。
もっとも確実なのは枕や寝具の見直しと交換だろう。

なお、寝具の見直しは目のくぼみ予防だけでなく、美容や健康そのものにもよい影響がある。
決して無駄にはならないので、寝不足気味の人は見直してみるとよいだろう。

血行不良を招く生活習慣を改める

血行不良を招く生活習慣も改めるべきである。
例えばタバコや深酒、運動不足などは血の巡りを悪くし、健康を損ねたり体の老化を促進したりする。
もしこうした習慣が身に付いている人は、一度見直してみてはいかがだろうか。

当然だが、生活習慣は簡単に変えられるものではない。
しかし少しずつ変えていくことで、目のくぼみの予防や改善が期待できるだろう。

まとめ

目のくぼみでは女性だけのものではない。
男性も意外に気が付いていないだけで、くぼんでいる人は多いのだ。

くぼみが健康に影響を及ぼすことはないが、美容面には悪影響しかない。
特に老け顔の原因となるため、若く見られたい人は注意してほしい。
それが嫌なら、アイクリームなどを使ってケアするべきだろう。