再生医療という言葉が最近よく聞かれるようになった。再生医療とは、火傷などの外傷を負った場合、自分自身の細胞を活かして再び再生させる治療方法である。再生医療を行うと肌が元通りの状態に戻るということで、広く注目されている療法だ。そんな再生医療が、なんとまぶたのくぼみにも活用されている。美容整形でも活用されている再生医療は、目の周辺の若返りや、まぶたのくぼみにも有効なのだ。今回は今までになかった新しい技術、再生医療によるまぶたのくぼみの治療を紹介していこう。
再生医療によって肌細胞をまぶたに注入
再生医療によるまぶたのくぼみの治療法は、切ったり縫ったり、そういった痛そうなことはあまりないのが一般的だ。再生治療を行っている美容外科やクリニックにもよるが、多くの場合、まぶたや目の周辺に肌細胞を注入し、まぶたのくぼみを解消させる。
肌細胞とは、元々肌に含まれている水分や栄養素をキープしている細胞のこと。つまり、健康な肌の状態に近いので、その肌細胞を注入すれば、おのずと肌のハリがよくなる、ということだ。
肌細胞は、自分自身の肌から作られる。実際に肌から細胞を取り出すことになるのだが、傷みはほとんどない。少量の肌細胞を培養させて、それをまぶたなど気になる部分に注入するという流れだ。治療方法に不安を持っている人も多いようだが、実はとてもシンプルで安心できる治療方法である。
実際に再生医療はすでに多数のクリニックや美容外科で行われており、目の周辺だけでなく、口元や頬など、幅広い部位で活用されている。肌の細胞レベルで若々しさを復活させてくれるので、若返りを期待する人にはもってこいなのだ。
肌細胞にはまぶたのくぼみ解消に必要なコラーゲンがぎっしり
再生医療で欠かせない肌細胞だが、実は肌細胞にはまぶたのくぼみに必要なコラーゲンがぎっしり詰まっている。まぶたがくぼんでしまうそもそもの原因は目の周辺の栄養分が少なくなってしまっているからだ。栄養分とはビタミン類も含まれているが、コラーゲンも重要である。元々肌の細胞にはコラーゲンがぎっしり詰まっているのだが、加齢や生活習慣、ストレス、さらにはホルモンバランスの崩れによって徐々に減少してしまう。細胞内のコラーゲンを失ったまぶたはハリをなくし、キメ細かさもなくなる。よって、まぶた周辺の皮膚の色が暗く沈んでしまい、くぼみも発生してしまうのである。
そんな失われたコラーゲンを、再生医療では復活させることが可能だ。しかも、外からではなく内側から細胞レベルでコラーゲンを補給できるので、肌への実感も早いというメリットがある。確実に肌を若返らせてハリを再び取り戻してくれる再生医療は、これからどんどん需要が広がりそうだ。
術後のケアにもこだわりたい再生医療
再生医療でハリを取り戻した若々しいまぶた。以前のようにくぼみで悩むこともなく、これでコンプレックスから解消された!と思うかもしれないが、その後のケアも怠ってはいけない。
再生医療の際、傷なく行える施術だったとしても、お肌にとっては多少なりともダメージを受けているものである。見た目にはきれいに若返っているのだが、スキンケアをはじめとする毎日のお手入れは以前にも増して、丁寧に行いたいところ。
特に目の周辺やまぶたの皮膚は薄くてデリケートである。様々な要因を受けてトラブルにもなりかねないので、まぶたのくぼみを再生医療で治療した後は、保湿をしっかり行って、肌にダメージを負わさないようにしておきたい。乾燥も大敵なので、水分補給も重要である。
また、暑い季節は紫外線にも要注意だ。日焼けしにくい部位ではあるが、近ごろの紫外線の肌へのダメージは非常に大きい。せっかくのコラーゲンが再び失われないように、しっかりとケアを行おう。
再生医療後のケアにはアイクリームがおすすめ
再生医療によって若々しく蘇ったまぶたのケアには、アイクリームがおすすめである。アイクリームには、目の周辺に必要な水分や保湿成分が含まれている。乾燥などの外部からの刺激から、アイクリームはしっかりきれいなまぶたを保ってくれるはずだ。毎日の化粧水や乳液の後にアイクリームを塗れば、水分も栄養分も保湿された状態でキープできる。
さらに、アイクリームにはコラーゲンが含まれているものが適している。再生医療によって注入されたコラーゲンが肌の内部から失われないように、毎日のお手入れで肌の外側からもコラーゲンを入れてやることは、まぶたのくぼみ予防にとても効果的である。目に見えない細胞レベルのコラーゲンなので、地道なお手入れが美しい目元の印象をいつまでも維持するだろう。コラーゲンだけでなく、ビタミンCなど他の栄養素も多く含まれているものだと、尚良い。
再生医療と適したケアで、術後のまぶたをきれいにキープしよう
再生医療によって手軽にまぶたのくぼみを解消できるようになったが、その後のケアは欠かせない。毎日のお手入れにアイクリームを取り入れて、しっかり水分補給と保湿を心がけたいものだ。