さて、今日は「ドクターシーラボ」の「エンリッチリフトアイ」というアイクリームのレビューを書いていく。
このアイクリームは、目のくぼみのケア方法を探してネットサーフィンしているときにレビュー記事を書いている人がいて、その特徴的な容器に目が行った。
チューブの先が金属になっていて、そこからクリームが出てくるようになっているのだ。Amazonでレビューをチェックしてみると、数は少ないながら評価は良いようだったので、取り寄せてみた。
シーラボ・エンリッチリフトアイって?
エンリッチリフトアイの発売元である「ドクターシーラボ」は、男の自分でも名前を聞いたことがあった。おそらく、テレビのCMで見掛けたのだろう。
調べてみると、1999年に設立の会社で、そこから倍々ゲームで売上を伸ばしている。「オールインワンゲル」といわれる1つで多機能タイプの化粧品を発売したことが当たって、売上400億円の大企業だ。
エンリッチリフトアイは、そんなドクターシーラボのアイクリームで、通信販売を中心に愛用者が多いらしい。
シーラボ・エンリッチリフトアイの第一印象は?
エンリッチリフトアイは、シーラボのWEBサイトから購入した。お試しサンプルのようなものがあれば……と思ったが、なさそうなのでいきなり本品を購入。
「定期便にすると安くなる」というアラートが出てきたものの、まずは1回試してみたいだけなので、華麗にスルーして注文。
注文から発送までは割と早く、木曜日に注文して土曜日の午前中には、クロネコヤマトで、シーラボのロゴ入りの箱が届いた。
開封してみると、新商品のサンプル・シーラボについての冊子・実施中のキャンペーンのチラシが入っていて、その下にポツンとエンリッチリフトアイが入っていた。
エンリッチリフトアイに関する詳しい使い方や説明のパンフレットは入っていなかったので、ちょっと戸惑った。
よく探してみると、エンリッチリフトアイが入っている小さな箱の中に、また小さく折りたたまれた、モノクロの簡単な説明書が入っていて、そこに説明が書いてあった。
エンリッチリフトアイの特徴は、なんといっても金属製のアプリケーター。チューブの先に銀色の金属が付いていて、それを直接肌にのばして塗ることで、マッサージ効果も期待できるのだ。
シーラボ・エンリッチリフトアイの成分は?
まず、エンリッチリフトアイにはどんな成分が配合されているのかをチェックしていこう。「リフトアイ」とネーミングにも入っている通り、とにかく「リフト(持ち上げる)」押しの成分配合のようだ。
金のリフト成分
エンリッチリフトアイには「金」と「プラチナ」が配合されていて、これを「金のリフト成分」と呼んでいるようだ。
金とプラチナからマイナスイオンが発生して、マイナスイオンが肌の水分を引き付けて肌をうるおすという仕組み。
単にその成分を肌に与えてうるおすだけでなく、うるおいを引き付ける肌に整えるという発想が面白い。
目のくぼみも、うるおい不足は大きな原因の一つなので、金のリフト成分のマイナスイオンで常に水分を引き寄せられる状態にしておけば、改善が見込めそうだ。
クイックリフト・オシリフト・ポリリフト
「クイックリフト・オシリフト・ポリリフト」は、それぞれ加齢によって下垂したした皮膚を上に引き上げるための成分。
WEBサイトから引用すると、
クイックリフト:見えない皮膜を作り、緩んだ肌を引き上げます。
オシリフト:肌になめらかさを与え、メイクアップのもちをよくします。
ポリリフト:持続性のある皮膜を形成し、シワを目立たなくします。
引用元:http://www.ci-labo.com/shopping/product/00023327/
とのこと。具体的にどういうメカニズムなのかはよく分からないが、たるみやシワには効果が期待できそうだ。
シーラボ・エンリッチリフトアイの使い方は?
成分の次は、シーラボのエンリッチリフトアイの「使い方」を確認してみよう。
使うタイミング
説明書きには、次のように記載されていた。
[化粧水]→【エンリッチリフトアイ】→[保湿]
私は化粧水を使っていないので、洗顔後に直接エンリッチリフトアイを塗る使い方で使った。
使う量
使用量は説明書きには特に記載されておらず。WEBサイトを見てみると、「片目につき米1粒大」と記載があった。
塗り方のコツ
説明書には「アプリケーター部分を目元にあててご使用ください。」と記載がある。
ちょっとそれだけではよく理解できなかったのでWEBサイトに飛ぶと、「ひんやりしたパラジウム合金のヘッドで疲れた目をクールダウン」と記載されている。
指でのばす代わりに、この金属のヘッドでのばすのがポイントということだ。
消費期限
シーラボの化粧品全般は、開封後「3〜6ヶ月」で使い切ることを推奨と、公式サイトのQ&Aに書かれていた。
エンリッチリフトアイは、防腐剤フリーではないので、特に急いで使い切る必要はない。
シーラボ・エンリッチリフトアイの使用感は?
シーラボのエンリッチリフトアイについての概要が分かったところで、いよいよ実際の使用感をお伝えしていこう。
容器の使いやすさ
エンリッチリフトアイの最大の特徴ともいえるのが、「金属ヘッドでのばす」という、アプリケーター付き容器。
しかし、この容器の使いやすさは、正直なところ私にとっては微妙だった。
金属のヘッドは思いのほか固くて冷たい。例えるなら、シルバーのティースプーンを当ててアイクリームをのばしているような感覚。
まぶたをこれ以上くぼませないために、まぶたへの刺激や摩擦に細心の注意を払っていた私にとっては、エンリッチリフトアイの固いアプリケーターは、少々ネガティブに感じられてしまった。
また、寒い時期は、地味に金属の冷たさがつらいというのもある。
それに、金属ヘッドでクリームをのばすと、金属部分の全面にクリームがベタっと付くのも気になった。キャップを閉める前に、ティッシュでいちいち拭かなければならないのが面倒だ。
結局、金属ヘッドでのばしたのは初日だけで、2日目以降は金属ヘッドから指でクリームを取って、そのまま指で直接まぶたにのばすようになってしまった(その方がずっと快適だった……)。
ちなみに、適量が「片目米粒1粒分」なのだが、意外とその量を上手に出すのも難しかった。何度かムニョッと出しすぎてしまい、仕方ないので気になっている首のシワに塗ったりして消費した。
中身の質感
中身は白くて無臭のクリーム。質感は若干固めで、しっかりしたテクスチャーだ。
のばしてみると、のびは良いのだが、浸透するよりも塗った場所にずっと張り付いて、長時間とどまる感じがある。1時間経って触ってみても、まだベタッとしている。
まぶたの奥へなかなか浸透していかない感じがしたが、逆に表面にとどまることで、保湿し続けるという効果はありそうだ。
目のくぼみへの効果
さて、肝心の目のくぼみへの効果だが、リフトアップ成分がたくさん含まれているということで、期待値が上がりすぎたのか、効果は「?」という印象だった。
確かに、しっとり肌がうるおった感じはあるのだが、目のくぼみに即効性があったかというと、残念ながらそれは感じられなかった。
おそらく、専用の金属のアプリケーターが、目のくぼみというよりも「目の下のクマ」や「目尻の引き上げ」をターゲットにして作られているように思う。
目の下や目尻のケア目的なら、また違った結果になるのではないだろうか。
シーラボ・エンリッチリフトアイは肌にやさしい?
エンリッチリフトアイは、箱に下記の表記がされている。
無香料
無着色
無鉱物油
アルコールフリー
アレルギーテスト済
肌へのやさしさが考慮されているが、一点注意事項として
「金属アレルギーの方はご使用をお控えください。」
という記載があった。
これが、配合成分の金やプラチナによるものなのか、金属のアプリケーターによるものなのか(あるいは両方?)は分からないが、金属アレルギーはもちろん、肌が敏感な人は注意した方が良さそうだ。
シーラボ・エンリッチリフトアイの全成分って?
シーラボのエンリッチリフトアイの全成分は次の通りだ。保湿成分・美容成分以外の成分も含まれているので、成分が気になる人はよく確認してから購入した方が良いかもしれない。
特に、界面活性剤が5種類入っているので、界面活性剤で肌荒れしやすい人は避けた方が良いだろう。
◎印を付けた部分は、保湿成分・美容成分。
成分名 | 説明 | 成分名 | 説明 | |
水 | 水 | ヒアルロン酸ヒドロキシプロピルトリモニウム | ◎保湿成分 | |
BG | ◎保湿成分 | 加水分解ヒアルロン酸 | ◎保湿成分 | |
ジグリセリン | ◎保湿成分 | ヒアルロン酸クロスポリマーNa | ◎保湿成分 | |
スクワラン | ◎保湿成分 | チオクト酸 | 酸化防止剤 | |
テオブロマグランジフロルム種子脂 | ◎保湿成分 | ユビキノン | ◎美容成分 | |
トリエチルヘキサノイン | ◎保湿成分 | 水溶性プロテオグリカン | 界面活性剤 | |
ミリスチルアルコール | 乳化安定剤 | パルミチン酸エチルヘキシル | ◎保湿成分 | |
ベヘニルアルコール | 乳化安定剤 | トロロアオイモドキ種子エキス | ◎保湿成分 | |
ジメチコン | 合成ポリマー | ステアリン酸グリセリル(SE) | 合成界面活性剤 | |
ビスPEG-18メチルエーテルジメチルシラン | 合成界面活性剤 | ステアリン酸ポリグリセリル-10 | 合成界面活性剤 | |
メドウフォーム油 | ◎保湿成分 | ジメチルシリル化シリカ | 調整剤 | |
ステアリン酸 | ◎保湿成分 | ベヘネス-20 | 合成界面活性剤 | |
バチルアルコール | ◎保湿成分 | キサンタンガム | ◎保湿成分 | |
1,2-ヘキサンジオール | 抗菌剤 | レシチン | ◎保湿成分 | |
カルノシン | ◎保湿成分 | カプリリルグリコール | ◎保湿成分 | |
ナンキョウソウ葉エキス | ◎保湿成分 | ヘキシレングリコール | ◎保湿成分 | |
金 | ◎美容成分 | ヒドロキシエチルセルロース | 合成ポリマー | |
白金 | ◎美容成分 | 炭酸水素Na | pH調整剤 | |
キサンタンガムクロスポリマー | 合成ポリマー | クエン酸 | キレート剤 | |
カラスムギ穀粒エキス | 酸化防止剤 | クエン酸Na | キレート剤 | |
アーモンドエキス | ◎保湿成分 | トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル | ◎保湿成分 | |
水溶性コラーゲン | ◎保湿成分 | ペンチレングリコール | 殺菌剤 | |
サクシニルアテロコラーゲン | ◎保湿成分 | エチルヘキシルグリセリン | ◎保湿成分 | |
加水分解コラーゲン | ◎保湿成分 | フェノキシエタノール | 防腐剤 | |
ヒアルロン酸Na | ◎保湿成分 |
シーラボ・エンリッチリフトアイの価格は高い?
エンリッチリフトアイの価格は15g・3,800円(税抜)。シーラボの定期便に加入すると20%OFFになるので、3,040円(税抜)。
2,000円ちょっとのアイキララと比較すると高いものの、アイクリームとしては、お手頃〜普通の価格帯といえるのではないだろうか。
シーラボ・エンリッチリフトアイを買って良かった?
何事も試してみないことには分からないので、そういう意味では買って良かったが、正直なところ、目のくぼみ改善目的の自分には合わない商品だった。
目のくぼみケアには金属のアプリケーターは要らないので、その分価格が安くなった方がうれしいし、中身のクリームは、デリケートな目のくぼみ部分に塗るためには、もう少し柔らかい方が安心だ。
例えばだが、金属のアプリケーターではなく、シリコンでできた柔らかい刷毛のようなものが先端に付いていたら、目のくぼみケアにも対応できそうなのにな、と思った。
シーラボ・エンリッチリフトアイの総合おすすめ度
総合点数:21点
おすすめ度 | 備考 | |
目のくぼみケア | ★★☆☆☆ | 目のくぼみよりも目の下や目尻に効く印象 |
保湿力 | ★★★★★ | マイナスイオン効果・3種のコラーゲン・3種のヒアルロン酸 |
低刺激 | ★★★☆☆ | 無香料・無着色・無鉱物油・アルコールフリー・アレルギーテスト済
※金属アレルギー不可 |
のびの良さ | ★★★☆☆ | やや固めのクリーム |
香り | ★★★★☆ | 無臭 |
コスパ | ★★★★☆ | 定期便利用での最安値は
15g・3,040円(税抜) ※1gあたり202円 |
シーラボのエンリッチリフトアイは、特殊なアプリケーターに期待が高まっていたので、それが全然期待外れだったことは前述の通り。
ただ、エンリッチリフトアイの金属ヘッドは、目の下のクマに当てると、ひんやりとして血行促進に役立ちそうな気がする。
それに、金・プラチナによるマイナスイオン効果と、コラーゲンやヒアルロン酸が複数配合されていることで、しっとりとした保湿感は強いと思う。
私の「目のくぼみ」という目的に対しての評価は辛口になってしまったが、アイクリームとしては決して悪くないはずだ。