妊娠・出産は女性の体に様々な負担を与える。新しい命が誕生する喜ばしい出来事の裏側で、母体には多大なるダメージがかかっていることを忘れてはならない。産後の体も思うように回復せず、出産前よりも老けてしまった、という人も多いのではないだとうか。
産後の顔が老けて見えてしまう人は、目がくぼんでいる人がとても多い。目のくぼみが出来てしまうと、出産前よりも老けて見えてしまうことは大いに考えられる。産後にどうして目のくぼみができてしまうのか、そしてそれを防ぐことはできないのか?今回は産後の目のくぼみについて解説していこう。
産後の体は新陳代謝が乱れがち
出産後の女性の体は「産褥期」と言われ、体が出産前の正常な状態に戻るまでの大切な期間になる。その間に無理をしてしまうと、体調を崩してしまったり体に負担がかかってしまうことになる。
目にくぼみが出来てしまいやすいのも、この産褥期とされる期間である。実はこの時期は新陳代謝が非常に乱れており、お肌の不調を訴える人もとても多いのだ。肌荒れやニキビなど、出産前にはなかったトラブルに見舞われることも多々ある。そんな中代謝の悪化により血流が悪くなり、目の周辺もくすんでしまいがち。
そういったトラブルが積み重なり、目のくぼみへと繋がってしまうのだ。新陳代謝の乱れは仕方のないことで、時間が経過するのを待つしかない。産後の女性は目のくぼみを作らない為にも、極力無理をしないことが大切だ。
「産後は目を酷使するな」という古くからの言い伝えもある
女性は産後、本を読んではいけないと昔から言われている。個人差はあるものの、産後の目は弱っているということを多くの産後の女性が感じているようだ。産後にテレビを見ているといつも以上に疲れやすい、本を集中して読めないなど、目が疲れているように感じるという産後の女性はとても多い。
しかし、現在ではスマートフォンやタブレットなどのブルーライトの光が強い端末が普及している。産後すぐにそれらを使用する女性も少なくないはずだ。産後の目にとって、こういった端末のブルーライトは非常に悪影響だと言われている。
いつも以上に目が疲れやすい状態なので、スマートフォン等の使用は極力避けたい産後の目。自分では元気だと思っていても、思っている以上に目は疲れている。ブルーライトの画面を見過ぎて目が疲れてしまうと、いつも以上のダメージを負い、目をがくぼんでしまうかもしれない。
目を酷使するなというのは、極力体を休めなさいという意味も含まれているはず。老けた目元になってしまう前に、まずはしっかりと休んでいただきたい。
産後の目元を若々しく保つ方法
疲れやすい産後の体は、表情にも表れやすい。特に目元は顔の印象を大きく左右するので、くぼんでしまうと老けた顔に見えてしまう。
産後の目元を若々しく保つには、やはり一番は休息をとることが大切だ。最低でも産後一週間は横になり、家事なども無理をしないこと。ただでさえ赤ちゃんのお世話に追われることになるので、必要以上の負担をかけないようにしよう。
お肌の状態は良くないのが産後なので、お手入れはいつも以上にしっかり行いたい。外出する機会が少なくとも、知らないうちに皮脂汚れは溜まっているので毎日の洗顔は欠かせない。産後のお肌はデリケートなので、できるだけ低刺激のもので優しく洗える洗顔剤だとより良い。
また、化粧水での水分補給も欠かせない。産後の体は水分や栄養分が不足しており、母乳で特に水分が失われがちだ。意識して化粧水を使い水分を補うことで、乾燥肌に潤いを与えたい。乾燥は目のくぼみを引き起こすので、洗顔後でなくても気付いた時に化粧水を重ね付けし、まぶたや目元が乾燥しないように意識しよう。
そして化粧水のあとには、欠かさず乳液などで保湿を心がけていただきたい。化粧水だけではすぐに蒸発し、肌が乾燥してしまう。すぐに乳液でお肌を保つことで、お肌の水分量をキープ。目元にもしっかり付けて、くぼみはもちろん、小ジワなども防ごう。
アイクリームがあれば産後の目元はさらに若々しく
乳液で補った目元でも、どうしても乾燥してしまうことはある。目元の肌は弱いので、他の部位よりも保湿をしっかり行わないとトラブルが発生しやすいのだ。
そんな時に、アイクリームがおすすめ。目元の専用お手入れクリームとして、産後のダメージを受けやすいまぶたや目の周辺のお肌をしっかりとケアできる。保湿効果が高く栄養分も豊富なので、目がくぼむ前に予め予防することが可能。産後は体も思うように動かないので、スキンケア方法は簡単に行えるアイテムを使用したい。
アイクリームなら美容液を塗る必要もなく、サッと塗るだけで簡単に目元のケアが完了してしまう。出産を経験しても、いつまでも若々しい目元をキープしたい女性にも、くぼみ予防としてアイクリームをおすすめしたい。