目のくぼみにいろいろ試したアイクリーム。今日は、「ビーグレン(b.glen)」の「トータルリペアアイセラム」を使ってみた結果を書いてみたいと思う。
ビーグレン・トータルリペアアイセラムの知ったきっかけは、女友達だ。ちょうどスキンケアの話になったときに、「女子はアイクリームとか使ってるの~?」と振ってみた。
すると、「ビーグレン」に最近ハマっているという。ビーグレン???聞いたこともなかったが、帰宅後検索してみると、なるほど。
確かに効果がありそうな、科学的な印象のあるパッケージやWEBサイトの雰囲気に惹かれ、早速注文してみた。
ビーグレン・トータルリペアアイセラムって?
トータルリペアアイセラムの発売元である「ビーグレン」は、本社がアメリカにあるらしい。しかし、調べてみると社長は日本人のようだ。
日本人がアメリカンドリームを夢見てアメリカで起業して、その後あれこれあって、結局、日本に商品輸入して、日本で商売しているのだろうか(←妄想)。
詳しくWEBサイトを見るまでは、「米国発の最先端コスメ」を標榜しており、アメリカですでに売れている基礎化粧品ブランドが、日本に上陸してきたものだと思っていた。
その印象とは、実際はちょっと違っている。まあ、効果があれば、その辺の経緯はなんでも良いのだけれど。
そんなビーグレンから発売されているラインナップのうち、目元に特化しているスキンケアが「トータルリペアアイセラム」だ。
ビーグレン・トータルリペアアイセラムの第一印象は?
トータルリペアアイセラムは、ビーグレンのWEBサイトから購入した。価格は8,000円。
アイクリームというもの自体が高価なものだという認識はできつつあるが、それでもやっぱり、高いな~!と感じてしまう。
しかし、これで目のくぼみが治るのなら……と思ってしまう女心もとい、男心。
注文して待つこと数日、佐川急便から箱が届いた。中には、3種類の他の商品のサンプルとビーグレンの全商品の詳細情報が掲載されている製品カタログ、初回1,000円OFFクーポンが同封されている。
カタログをパラパラとめくってみると、あった。P21に「トータルリペアアイセラム」のページが。
ビーグレン・トータルリペアアイセラムの成分は?
トータルリペアアイセラムが入っている箱や冊子の情報をもとに、まずはトータルリペアアイセラムにはどんな成分が配合されているのかチェック。
シーラボの「エンリッチリフトアイ」は「リフト」に注力していたが、ビーグレンの「トータルリペアアイセラム」は「リペア」に注力しているようだ。
QuSomeアイリペアコンプレックス
最適な成分を複合成分化して、バランス良く浸透させる成分。あらゆる目元の悩みにアプローチする。
エイジングによる「まぶたのたるみやゆるみ」「乾燥」「くま」をふっくらケアする。目元の悩みの中でも何に特に特化しているというのはなく、目元の悩みならなんでもケアできるというのが、QuSomeアイリペアコンプレックスだ。
ビーグレン・トータルリペアアイセラムの使い方は?
成分の次は、ビーグレンのトータルリペアアイセラムの「使い方」を確認する。
使うタイミング
WEBサイトには、「朝晩、お手持ちの化粧水の後にご使用ください。」という案内がある。アイキララ、シーラボ、ビーグレンと、各社アイクリームは「化粧水の後(クリームの前)」というタイミングが定番のようだ。
使用量
両目で1プッシュ。出してみるとほんの少量なのだが、よくのびるので、確かに両目すべてをこの量でまかなえる。ちなみにWEBサイトには「パール粒半分」と記載されていた。1プッシュ=パール粒半分なのだろうか。
塗り方のコツ
具体的な塗り方がカタログに記載されていたので、転載する。
1プッシュのトータルリペア アイセラムを指にとり、それぞれの上まぶたに2点、下まぶたに4点おき、目元になじませます。
目頭からこめかみに向かって、指先でやさしくたたき込みます。
片手の中指と薬指で目尻を広げ、反対の手で目尻の気になる部分をたたき込むようになじませます。
下まぶたの目尻から目頭に向かってやさしく指をすべらせ、眉頭を押して数秒キープ。目頭から上まぶたを通り、目元を軽く引き上げるように、こめかみを押さえます。
まずは、トータルリペアアイセラムを手に取ったら、(上まぶたに塗る場合)2点に置いてからのばしはじめるのがコツらしい。
確かに、1箇所にすべて置いてのばしはじめるよりも、まんべんなく全体に塗れる感じがしたので、この技は使えると思った。
消費期限
消費期限に関しての記載は、見つけることができず。防腐剤は配合されているので、おそらく数ヶ月で使い切れば問題ないだろう。
ビーグレン・トータルリペアアイセラムの使用感は?
これで、ビーグレンのトータルリペアアイセラムについての概要を把握できた。いよいよ実際の使用感をお伝えしていこう。
容器の使いやすさ
形状は異なるものの、アイキララと同様に、プッシュ式。「米粒大」などと言われても、今ひとつどれくらいの量が分からない自分にとっては「1プッシュ」のような明確な容量提示は非常にありがたい。
それに、貴重なアイクリームが、下手くそな力加減で大量に放出されるような事故もなく、安心してプッシュすることができる。
中身の質感
他メーカーのアイクリームと同様に白っぽいのだが、若干、透明がかっている。その分、「のびの良さ」と「浸透性」に優れている感じがした。
塗ったそばから浸透していくのが面白くて、思わず重ねて付けたくなってしまう感じ。
すごい浸透度だ!と思いながら冊子をペラペラめくっていたら、この浸透度はビーグレンのこだわりらしい。
どんなにすぐれた成分も、届かなければ効きません。
選択テクノロジーのQuSome®(キューソーム)で肌に届く浸透の深度をコントロールします。
「浸透深度」という発想。確かに、成分は届かないと効かないのだろうから、届くように設計されているというのはうれしいポイントだ。
目のくぼみへの効果
目のくぼみに対して、かなりの即効性が見受けられたような気がする。翌朝、目のくぼみの部分に入っていたシワっぽい線がなくなっていた。
使い続けたら、完全に目のくぼみが元に戻るのでは!?と期待が膨らむ出だし。
それと、なんだか塗った箇所が白くなっていっている気がした。最初は気のせいかな?と思ったものの、2日目も3日目も、なぜか肌が明るくなった感じがするのだ。
まぶたが明るいと、顔全体も明るい印象になるということを初めて知った。
ただ、「美白成分でも入っているのかな?」とWEBサイトなど見ていたが、美白やくすみケアについては記載がなかった。もしかしたら、自分の気のせいかもしれない。
ビーグレン・トータルリペアアイセラムは肌にやさしい?
トータルリペアアイセラムは、肌へのやさしさについての訴求がどこにも載っていなかった(○○無添加、○○フリー、○○不使用などの記載がない)。
だからといって即座にやさしくないという結論にはできないが、肌へのやさしさにこだわる人にとっては選びにくい化粧品だと思う。
ビーグレン・トータルリペアアイセラムの全成分って?
次に、ビーグレンのトータルリペアアイセラムの全成分についてチェックしてみた。
化粧品の全成分は、配合成分が多いものから順番に記載するルールがあるそうだが、成分名を検索しながら確認すると、「合成界面活性剤」や「合成ポリマー」がかなり上にあって、ひるんでしまった。
せっかく肌への浸透性やくぼみへの効果に喜んだところだったが、単に合成成分で触った感触を良くしているだけの可能性もある。
しかも、トータルリペアアイセラムに配合されている「加水分解シロバナルーピンタンパク」という成分を調べてみたら、「紫外線吸収剤」だった。
紫外線吸収剤は、日焼け止めに含まれているものだが、敏感肌の人の中には紫外線吸収剤が合わない人も多いので、わざわざ「紫外線吸収剤フリー(不使用)」の日焼け止めが発売されているくらいだ。
アイクリームであるトータルリペアアイセラムに、日焼け止めに配合されていても敬遠される紫外線吸収剤がわざわざ配合されているのは、気になる点だ。
「加水分解シロバナルーピンタンパク」には、安定性を高める作用もあるらしいが、同じ安定性を高める目的でも他の成分を使うことはできなかったのだろうか。
◎印を付けた部分は、保湿成分・美容成分。
成分名 | 説明 | 成分名 | |
水 | 水 | 加水分解シロバナルーピンタンパク | |
グリセリン | ◎保湿成分 | アルファルファエキス | |
シクロペンタシロキサン | 合成ポリマー | ジ酢酸ジペプチドジアミノブチロイルベンジルアミド | |
スクワラン | ◎保湿成分 | グルコシルヘスペリジン | |
BG | ◎保湿成分 | 水溶性コラーゲン | |
ジミリスチン酸PEG-12グリセリル | 合成界面活性剤 | ヒアルロン酸Na | |
ジステアリン酸PEG-23グリセリル | 合成界面活性剤 | ゲンチアナ根エキス | |
(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマー | 合成ポリマー | ポリリン酸Na | |
バチルアルコール | ◎保湿成分 | ムラサキ根エキス | |
ペンチレングリコール | 感触改良剤 | シロキクラゲ多糖体 | |
アルガニアスピノサ核油 | ◎保湿成分 | パルミチン酸セチル | |
メドウフォーム油 | ◎保湿成分 | ベヘニルアルコール | |
カプロオイルテトラペプチド-3 | ◎保湿成分 | セタノール | |
オリゴペプチド-24 | ◎保湿成分 | PEG-20ソルビタンココエート | |
ヒトオリゴペプチド-13 | ◎保湿成分 | ステアロイルラクチレートNa | |
合成遺伝子組換ヒトポリペプチド-31 | ◎保湿成分 | ペンタステアリン酸ポリグリセリル-10 | |
セラミドNP | ◎保湿成分 | (アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10-30))クロスポリマー | |
セラミドNS | ◎保湿成分 | ベヘン酸 | |
セラミドEOS | ◎保湿成分 | セテアレス−25 | |
セラミドEOP | ◎保湿成分 | エチルヘキシルグリセリン | |
セラミドAP | ◎保湿成分 | デキストラン | |
カプロオイルフィトスフィンゴシン | ◎保湿成分 | フェノキシエタノール | |
カプロオイルスフィンゴシン | ◎保湿成分 | 1,2-ヘキサンジオール | |
コレステロール | ◎保湿成分 | カプリリルグリコール | |
クマツヅラエキス | ◎保湿成分 | 水酸化Na |
ビーグレン・トータルリペアアイセラムの価格は高い?
トータルリペアアイセラムの価格は15g・8,000円(税抜)。
SKⅡやディオールの1~2万円のアイクリームに比較すれば安いものの……、2,000円台のアイキララや3,000円台のシーラボと比較すれば、3倍、4倍の価格帯だ。
1ヶ月分で8,000円なので、トータルリペアアイセラムを続けようと思ったら、結構な出費になる。私の感覚では、トータルリペアアイセラムは、非常に高い。
こういうことを考えるとき、女性はつくづくすごいなあ、と思う。アイクリームが8,000円だとして、目元以外のスキンケアも必要となると、毎月2万円程度はスキンケアにお金がかかる。
スキンケアって、おいしい食べ物のように自分に快楽を与えてくれるわけでもないし、好きな洋服のように形となって人に見せられるものでもない。
そこへ大金をかけられるって、男の自分には、ちょっと想像がつかない世界だ。
ビーグレン・トータルリペアアイセラムを買って良かった?
トータルリペアアイセラムを試していた期間中、目のくぼみへの変化を感じられた。それを経験できたことは、本当に良かった。
しかし、トータルリペアアイセラムの使用を中止した途端、目のくぼみも元通りに……。私の印象では、おそらくトータルリペアアイセラムは、即効性がある分、根本的な目のくぼみの解決にはリーチしていないのではないだろうか。
結局のところ、トータルリペアアイセラムを塗っている間はそれなりに改善できるが、毎月8,000円のお金を出してトータルリペアアイセラムを継続しない限り、ふっくらした目のくぼみも継続しない。
しかも、気になるのが全成分に合成成分が多いところ。即効性が感じられるからと継続しているうちに、実は肌には負担になっていて、根本的には解決するどころか悪化するリスクもあると感じた。
ビーグレン・トータルリペアアイセラムの総合おすすめ度
総合点数:21点
おすすめ度 | 備考 | |
目のくぼみケア | ★★★★☆ | 即効性がありそうだが持続性がない |
保湿力 | ★★★★☆ | 表面はサラッとするが保湿感は感じられる |
低刺激 | ★★☆☆☆ | やさしさにこだわる人にはNG |
のびの良さ | ★★★★★ | 非常によくのびる |
香り | ★★★★☆ | 無臭 |
コスパ | ★★☆☆☆ | 15g・8,000円(税抜)
※1gあたり533円 |
ビーグレンのトータルリペアアイセラムは、何よりも即効性を求めている場合は、おすすめできる。
ただ、根本的な改善につながっていない感じがすること、それなのに価格が高いことから、点数的には辛めの評価となった。
「明日大切な予定があるから、今すぐなんとかしたい!」という日のために1本持っておいても良いけれど、毎日日常使いするメインのアイクリームは、別に用意した方が良さそうだ。