今回はアイキララを実際に使ってみた結果の、「正直なところ」を紹介する。
作っている会社はどこ?
アイキララは、「北の快適工房」というブランドから発売されているアイクリームだ。「北の快適工房」なんて、正直、聞いたこともなかったが、発売元の会社は「北の達人コーポレーション」。
資生堂やらカネボウやらという有名どころの化粧品会社ではないものの、東京証券取引所一部上場の、しっかりした会社ではある。
「北の快適工房」のコンセプトは「びっくりするほど良い商品ができた時にしか発売しないこと」。そういうだけあって、ネットでの口コミには良いものが多かったので、取り寄せてみることにした。
届いてみてビックリ!第一印象は?
アイキララは、通販でしか購入できないので、WEBページから購入。数日後、白いボール紙の封筒で、ポストに投函された。日中は仕事に出掛けていて基本的に不在なので、ポストで受け取れるのはうれしい。
開けてみると、丁寧なお礼状やら、企業理念やら、アイクリームの使い方やら、複数のパンフレットが。
化粧品の使い方なんてよく分からないから、これは素直に助かった。詳しい説明がないと、いつどうやって使っていいか、サッパリ分からない。その辺のフォローアップが的確なので、好感度は上がった。
それに、注射器のような風変わりな容器も、特徴的。
容器は箱には入っておらず、プチプチの緩衝材に包まれているだけだった。正直、高級感はなかったが、過剰包装によるコストはカットしているのは良いと思った。
実際、同封されていたパンフレットを読むと、中身にはお金や労力をかけて熱心に研究開発している会社のようだ。
アイキララの成分は?
まず、成分が配合されているのかをチェック。特徴的なのは「MGA」と「パルミトイルテトラペプチド」の2つの成分だ。
超すごいビタミンC「MGA」
アイキララが一番の「ウリ」にしている成分は、「MGA」という特殊なビタミンC誘導体だ。
目のくぼみをケアするためには、皮膚の中で痩せてしまったコラーゲンを復活させなければならないが、コラーゲンの生成を促進するのが、ビタミンCの役割。
だから、目のくぼみケアに第一に欠かせない成分は「ビタミンC」だ。
ただ、ビタミンCはとても壊れやすいので、そのまま塗っても肌の中に届かない。レモンの輪切りを顔に貼っても、コラーゲンは増えない。
そんな壊れやすいビタミンCの安定性を高め、肌に浸透しやすく加工したものを「ビタミンC誘導体」という。
そのビタミンC誘導体の中でも、アイキララに配合されている「MGA」は最先端のビタミンC誘導体らしい。
MGAについて調べてみると、MGAは「ミリスチル3-グリセリルアスコルビン酸」の略称で、効果も浸透力も、従来のビタミンC誘導体に比較して格段にパワーアップしているとのこと。
つまり、MGAが配合されているアイキララは、コラーゲンの生成促進力が断トツに高いということになる。
最先端の抗シワ成分「パルミトイルテトラペプチド」
さらに、「パルミトイルテトラペプチド」という、年齢によるシワやたるみを撃退するパワフルな成分まで配合されている。
「パルミトイルテトラペプチド」は、「最先端の抗シワ成分」といわれている。
「シワ」は、その部位のコラーゲンが減少したり、損傷したりすることで発生するのだが、「まぶたのくぼみ」がさらに進行していくと、「まぶたのシワ」になる。
「パルミトイルテトラペプチド」は、そんな強敵のシワをふっくらさせるくらいだから、もちろんまぶたをふっくらさせる効果も高い。
特徴的な容器!使い方は?
成分の次は、「使い方」を確認してみよう。
使うタイミング
使うタイミングは「毎朝・毎晩」の1日2回だ。
私はスキンケアをしていないので洗顔後に塗るだけだが、スキンケアをしている女性は「洗顔後、化粧水で肌を整えた後・乳液を塗る前」に使うようにとのこと。
[洗顔]→[化粧水]→【アイキララ】→[乳液]→[クリーム]
という順番になる。
ちなみに、「オールインワンジェル」という、一つで化粧水や乳液の効果があるタイプの化粧品を使っている人は、オールインワンジェルを使った後に使うようにとのこと。
使う量
1プッシュで両目1回分だ(1プッシュを左右両方に分けて使用する)。後述するが、容器が使いやすいので、すぐに適量が分かって便利。
塗り方のコツ
「薬指で」力を入れずに軽くやさしく塗るようにと記載があった。人差し指や中指だと力が入り過ぎてしまうらしい。
余計な力がかかりにくい、薬指の腹を使って、上からトントンと優しく馴染ませ、クリームがなじんできたら、薬指の腹で目頭から目尻にかけて優しくクリームをのばしましょう。
また、「付ける前の『温め5秒』」というのが推奨されている。
1回分(1プッシュ)を手の甲に乗せ、薬指の腹で押さえるようにして5秒程度温めます。手の甲で人肌程度に温めることで、肌への浸透がよりアップします。
冷え性で手や顔が冷たい人は、温めるようにした方が良いし、これはどのアイクリームを使う上でも使えるテクニックだ。
使用期間
目のくぼみに効果を実感するためには、「3ヶ月以上」はコツコツ使い続けることを推奨している。
肌の細胞が入れ替わる周期は約28日と言われています。そのため、ふっくらとした明るい目元を手に入れていただくためには、肌の周期が3周する3ヶ月以上はコツコツとお使いいただくことをお勧めしております。朝・夜、1日2回の目元ケアとして毎日取り入れてください。
28日で1周するということなので、28日経ったところで様子を見て、何かしらの改善傾向が見られれば、そのまま28日×3周=84日(約3ヶ月)続けてみるのが良さそうだ。
消費期限
未開封であれば消費期限2年。一方、開封した後は、「保存料や防腐剤を配合しておりませんので、開封後はなるべく2ヶ月以内にお使いください」と記載がある。
1本分は朝晩2回の使用で1ヶ月分。何日もサボっていると、2ヶ月以内に使い切れない可能性があるので、毎日まじめに使う必要がある。
保存料や防腐剤が入っていないからこそ、鮮度にも気を遣う必要があるのだ。
気になる使用感は?
概要が分かったところで、いよいよ実際に自分の顔に使ってみた。その使用感をお伝えする。
容器の使いやすさ
まず、注射器のような容器を、ググッと押すのが新鮮で、おもしろい。
しかも、ただおもしろいだけでなく、目元に塗るのにちょうどいい1回分が押し出されるのが、よく考えられているなあ、と感心した。
よく見ると、説明書には「アイクリーム」ではなく、「アイショットクリーム」と書いてある。確かに、「ショット」と表現したくなるような見た目だ。
悩んでいる部位に、ピンポイントでナイスショットを放ってくれそうな期待が高まる。
中身の質感
注射器容器からムニュッと出てきたクリーム自体は白くて、なんの匂いもしない。
早速まぶたに伸ばしてみると、こってりと濃厚な感触で、一瞬ベタつくかな?と思いきや、いやいや、スルスルとなんの抵抗なくのびていく。まぶたの摩擦は目のくぼみの原因になるので、こののびは重要だ。
正直、1プッシュで両目分足りるのか?と思ったが、このクリームはのびるのびる!1プッシュで充分だった。
そして、スルスルのびるのに、しっとりするのが、なんだか不思議な感じがした。全くベタつかないのに、肌の内側からうるおっていく感覚だ。
全成分を見直してみると、「コメヌカ油、あんず油、アボカド油……」と、いかにも肌に良さそうな油分が並んでいた。
以前、アロマオイルのマッサージを受けたときに聞いた話だと、質の良いオイルはベタつかずに、肌の奥へとスーッと浸透するのだそうだ。だから、表面はサラサラっとしているのに、内側がモチッとした肌になるらしい。
なんだか、アイキララの中身は、その話を思い出すような感触だった。
目のくぼみへの効果
アイキララをまぶたのくぼみに塗った直後から、心なしかまぶたがふっくらし始めたような気がした。まだまだ気のせいだろうと思ったが、なんと。翌朝になると、昨日よりも明らかにまぶたの厚みが増している。
一晩ではさすがにコラーゲンは増えないだろうが、まぶた内部の水分がキープされたのは間違いがないようだ。
2週間経過すると、明らかな違いが感じられた。落ちくぼんで線が出ていたまぶたのくぼみが、ぐっと持ち上がってきて、線が目立たなくなった。
説明書きには「28日間で肌の細胞が1周」と書いてあったので、半周頃から効果が感じられたことになる。
肌へのやさしさは?
効果は想像をはるかに超えていたが、肌にやさしくないと、使い続けることに不安を感じる。
実は、アイキララのホームページには、肌に刺激を与える成分配合の有無について、情報が載っていないので、購入する前に引っかかったのがこのポイントだ(私が見つけられなかっただけかもしれないが……)。
そこで、手元に届いてから全成分を調べてみると、結論として非常に肌にやさしい成分でできていた。
着色料・香料・鉱物油の類いは無添加だし、パラベンはもちろん、防腐剤自体が無添加だ。こんなに肌にやさしいのに、なぜ大々的に宣伝しないのかは謎だが、敏感肌の人でも使える処方になっていた。
詳しくは、次の「全成分」の項目で説明しよう。
全成分を調べてみた
全成分は次の通りだ。全体的に、とても効果のある成分と、安全性の高い成分で構成されていることが分かる。
◎印を付けた部分は、保湿成分・美容成分。全体の中で、どれだけ保湿成分・美容成分の占める割合が多いのかが分かる。29の全成分のうち、実に22が保湿成分・美容成分だ。
残りの7つの成分も、アイクリームを構成する上で必要最低限の成分しか配合されておらず、アイキララは本当に効果のある成分だけで作られている。
成分名 | 説明 |
水 | 水 |
DPG | ◎保湿成分 |
コメヌカ油 | ◎保湿成分 |
パルミチン酸エチルヘキシル | ◎保湿成分 |
グリセリン | ◎保湿成分 |
ベヘニルアルコール | ◎保湿成分 |
トリエチルヘキサノイン | ◎保湿成分 |
ステアリン酸 | ◎保湿成分 |
ステアリン酸グリセリル | 乳化剤 |
セテス-25 | 乳化剤 |
ミリスチル3-グリセリルアスコルビン酸 | ◎ビタミンC誘導体 |
パルミトイルテトラペプチド-7 | ◎抗シワ成分 |
パルミトイルトリペプチド-1 | ◎抗シワ成分 |
クリシン | ◎抗炎症成分 |
N-ヒドロキシコハク酸イミド | ◎血行促進成分 |
ステアレス-20 | 界面活性剤 |
グルコン酸クロルヘキシジン | 抗菌成分 |
アンズ核油 | ◎保湿成分 |
アボカド油 | ◎保湿成分 |
カニナバラ果実油 | ◎保湿成分 |
ヒマワリ種子油 | ◎保湿成分 |
ナットウガム | 増粘剤 |
BG | ◎保湿成分 |
ジメチコン | ◎保湿成分 |
トコフェロール | ◎ビタミンE・血行促進成分 |
コレステロール | ◎保湿成分 |
シア脂 | ◎保湿成分 |
エチルヘキシルグリセリン | ◎保湿成分 |
カプリル酸グリセリル | 界面活性剤 |
有効性に根拠はある?
MGAの配合されているアイキララは医学誌である「医学と薬学」にその有効性を検証した結果が掲載されている。
20代以上の女性43名に4週間の間「アイキララ」を使用してもらった所、使用前と比較して目の下の皮膚の色(明るさ・色味)、目の下の皮膚の弾力などが改善したという事が書かれている。
化粧品で医学誌に掲載されるというのはかなり珍しい事のようだ。
価格は高くもなく安くもない?
価格は、1本10g入りで通常価格が2,980円(税抜)。市場の相場が分からないので、この価格が高いのか安いのかよく分からなかったが、聞いた話だと、アイクリームというのはスキンケア化粧品の中でも最も高価なものらしい。
例えば、桃井かおりや綾瀬はるかのCMでおなじみの「SKⅡ」のアイクリームは、15gで11,000円。これに比較すると、2,980円というのがいかにお得な値段なのかが分かる。
しかも、定期便に申し込むと最大20%OFFの2,384円まで下がるから、本当に安い。
結局、買って良かった?
私は、アイキララを使ったことで、目のくぼみがかなり軽減された。私が最初に見たWEBページに「目の下用」と書いてあったこともあって、最初は購入を少し躊躇してしまった。
しかし、目のくぼみのメカニズムを知っていく上で、目の下用であっても、まぶたのくぼみにも効果があるだろうと踏んで購入してみたところ、これが見事にハマった。
しかも、試してみて分かったことは、アイクリームというのは、1回こっきりではなく、何ヶ月間も継続して使う必要がある。
そうなると、単に効果だけでなく、「お財布へのやさしさ」も重要で、そういう意味ではアイキララは、安くて効果が出るコスパの良いアイクリームだなと思った。
総合おすすめ度
総合点数:29点
おすすめ度 | 備考 | |
目のくぼみケア | ★★★★★ | 強力な最先端ビタミンC誘導体MGA配合 |
保湿力 | ★★★★★ | パルミトイルテトラペプチド、米油、あんず油、アボカド油、カニナバラ果実油、ヒマワリ種子油配合 |
低刺激 | ★★★★★ | 無添加(着色料・香料・鉱物油・パラベン・防腐剤) |
伸びの良さ | ★★★★★ | スルスルよく伸びてストレスなし |
香り | ★★★★☆ | 無臭(無臭好きなので私は高評価だが、香りがないと嫌な人にはおすすめしない) |
コスパ | ★★★★★ | 定期便利用での最安値は
1本あたり10g・2,384円(税抜) ※1gあたり238円 |
気になるところといえば、香りくらいしか思い付かなかった。私は化粧品臭いニオイがするのは苦手なので、無臭で全く問題ないのだが、中には香りがないと嫌だという人もいるかもしれない。
目のくぼみに最短で効果を出すためには、なんといってもビタミンC誘導体の質が重要なことが、今回身に染みて分かった。
MGAというすごいビタミンCが配合されており、しかも価格が手頃なアイキララは、目のくぼみが気になる全ての人のファーストチョイスとしておすすめできる。
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