私は、この記事で書いてきたように、長年、「まぶたのくぼみ」に悩まされてきた。
それを、アイクリームで解消することができたので、今でもせっせとアイクリームは塗っている。
ところが、年を重ねるとともに、今度は、「目の下」にもくぼみらしきものが出てきたのだ。
目の下のくぼみは、老化現象のひとつ?
目の下のくぼみは、老化現象のひとつらしい。
確かに、年を重ねると、ここの部分がくぼんで来る。
単なるシワのようにも見えるが、実は、普通のシワと目の下のくぼみは、その成り立ちが違う。
目の下のくぼみの大きな原因は「たるみ」
目の下がくぼむと同時に、プックリと涙袋(目のすぐ下の部分)が、出ているケースも多い。
これは、本来は眼球の下にあった脂肪(眼窩脂肪)が、年齢とともに顔がたるんで下に下がり、居場所がなくなって、前に飛び出てしまった状態なのだそう。
「目の下のくぼみ」が出ている人の顔をよくよく観察してみると、涙袋部分は出っ張って、その分、目の下がくぼんでいることが多い。
「くぼみ」と「たるみ」は、切っても切れない関係性なのだ。
「たるみ」はどうして発生するのだろうか?
目の下のくぼみを解消しようと考えた私だが、「たるみ」を解消しないと、目の下のくぼみ解消にはたどり着けないことがわかってきた。
そこで、そもそも、「たるみ」はどうして発生するのか整理してみた。
肌組織内の「コラーゲン」の劣化が直接的な原因
たるみの直接的な原因は、肌組織内の「コラーゲン」の劣化だ。
「コラーゲン」が肌に良いことは女性だけでなく、今や男性でも何となく知っている。
しかし、コラーゲンとは何なのか理解している人は少ないと思う。
コラーゲンは、一言で言えば、「肌の弾力」の構成成分だ。真皮という肌の内側部分の70%はコラーゲンで占められている。
肌の内側である真皮部分は、上図のように、コラーゲンの束が格子状に張り巡らされている。
このコラーゲンによって、肌の「ハリ」「厚み」「弾力感」というものが構成されているのだ。
ところが、年齢を重ねるとともに、このコラーゲン量がどんどん減ってくる。
コラーゲン量が減るだけでなく、存在するコラーゲン自体も劣化していく。
コラーゲンは劣化すると、切れたり硬くなったりする。
その結果、若い頃は保つことができていたハリが、コラーゲンの劣化により保てなくなっていく。
すると、当然、肌の外見は変わる。コラーゲンによって支えられていた肌が、支えられなくなるので、重力の関係ですべてが下に落ちていく。
これが、「たるみ」の正体だ。
コラーゲンの劣化をくい止めるために即効性のある方法
ということは、たるみを防いで、目の下のくぼみを解消するためには、「コラーゲンの劣化をくい止める」ということが、急務だ。
コラーゲンの劣化をくい止めるために、ピンポイントで即効性を発揮してくれるのは、「アイクリーム」を塗るということ。
後述するが、他にもコラーゲンの再生や回復を促す方法はたくさんある。
ただ、その方法のどれもが、「全身のコラーゲンに、薄くまんべんなく効く」という方法になる。
しかし、私は「目の下のコラーゲンに、集中的に強く効く」ことを求めているので、まず取り組むべきはアイクリームだ。
コラーゲン生成を促す成分が配合されているアイクリームを選ぶ
アイクリームには、たくさんの種類があるので、選び方に迷うことが多いと思う。
徐々にいろいろなアイクリームを試しながら、自分に一番合うものを探していくのが良いと思うが、最低限、チェックすべきポイントがある。
それは、「コラーゲン自体ではなく、コラーゲン生成を促す成分が配合されているか」ということだ。
配合成分コラーゲンだけでは役不足
アイクリームに配合された化粧品成分としてのコラーゲンには、保湿効果はあるものの、「自力でコラーゲンを増やす」という効果はないのだそう。
自力でコラーゲンを増やすためには、コラーゲンではなく、「コラーゲンの生成を促す」成分が配合されている必要がある。
その成分は、「ビタミンC」だ。
ビタミンCはコラーゲン生成促進の働きがある
コラーゲンが合成されるためには、口から摂取したタンパク質をアミノ酸に分解し、そのアミノ酸をコラーゲンへ合成する、というステップが必要だ。
ビタミンCは、アミノ酸がコラーゲンへ合成されるときに働く酵素を助ける働きがある。
だから、ビタミンCがないと、体はコラーゲンを作ることができないのだ。
ビタミンCの中でも、「誘導体」でないと意味なし
「じゃあ、ビタミンCが配合されているアイクリームを選べばいいのね!!」
と思った人は、ちょっと待って欲しい。
ビタミンCそのままで良ければ、レモンでも絞って肌に塗っておけば良いのだが、そう簡単な話ではない。
実は、ビタミンCというのはそのままでは非常に壊れやすく、肌にそのままビタミンCを塗ったところで、肌の奥には届かないらしいのだ。
そこで、そんなビタミンCのデメリットを解消すべく開発されたのが、「ビタミンC誘導体」という成分だ。
ビタミンC誘導体とは?
ビタミンC誘導体とは、壊れやすく不安定なビタミンCを安定化させ、肌の奥まで届くように加工した成分のこと。
だから、アイクリームを選ぶときには「ビタミンC誘導体」が配合されているものを選んで欲しい。
「ビタミンC誘導体」と明記されていないときは、メーカーに「配合されているビタミンCは誘導体ですか?」とメールなどで問い合わせれば教えてもらえる。
目の下のくぼみ対策でアイクリーム以外に取り組むべき解消方法
さて、ここまで、アイクリームによる目の下のくぼみ解消方法をお伝えしてきたけれど、それ以外にやっておいた方が良いことをまとめた。
①睡眠
コラーゲンの合成は、睡眠中に活性化するらしい。
確かに、私の目の下のくぼみが目立ち始めたとき、仕事で忙しく十分な睡眠が取れなかった。
睡眠不足になると、目の下のくぼみがどんどん悪化する傾向がわかったので、しっかり睡眠時間は確保するようにしている。
②タンパク質の摂取
コラーゲンの原料となるのはタンパク質だから、タンパク質を摂っていないと、そもそも話が始まらない。
特に女性で目の下のくぼみがひどい人は、無理なダイエットなどでタンパク質をカットしすぎていないか、確認した方が良い。
どうしても肉や魚のカロリーが気になってたくさん食べられないなら、プロテインドリンクを利用すると、低カロリーで効率よくタンパク質が摂取できる。
③頭皮マッサージ
頭皮が下がってくると、顔のたるみもひどくなると、よく言われる。
私も、目の下のくぼみが出始める直前に行った美容院で、
「随分、頭皮が硬くなっていますね」
と言われた。頭皮が硬くなるのは、頭皮が下がってくる前兆らしいので、いつでも柔らかく保てるように、マッサージを勧められた。
④スマホをほどほどに
先日、目の疲れがひどいので、駅ナカにあるメガネ屋でブルーライト対策メガネを買った。
そのとき接客してくれた女性が教えてくれたのだけれど、最近はスマホのやりすぎで、老け顔の女性が増えているらしい。
下を向いて長時間、目を酷使する姿勢は、顔中のたるみが極端に進行するのだとか。
それを聞いてから私も恐ろしくなり、スマホはほどほどにするようにしている。
目の下のくぼみは、初期であればあるほど回復しやすい
以上が、目の下のくぼみを解消する方法だ。
私は、目の下のくぼみの予兆に気付いて、すぐに取り組んだので、2週間かからないうちに、目の下のくぼみは気にならなくなった。
初期であればあるほど、回復しやすいのは確かなので、早速今日から試してみて欲しい。