上まぶたのくぼみに悩まされるようになってから、人の上瞼ばかりが気になるようになってきた。
例えば、テレビを見ていても、芸能人の上まぶたばかりが気になる。
中には、ガッツリへこんだままのまぶたでテレビに出ている人もいて、
「治し方を知らないのかな?芸能人なのに」
と、もどかしく思ったりもする。
30代以降、痩せ始めた人はまぶたに要注意
30代・40代以降になると、人は、
・どんどん太っていく人
・どんどん痩せていく人
の2パターンに分けられると思う。
男性の場合は、おなかがまるで樽のようにせり出してきて、妙な貫禄が出てくる。
女性の場合は、全体的に丸くなって、なんだか大らかな母ちゃんぽい雰囲気になってきたり。
ハッキリ言って、こういう人たちは、あまり上瞼にくぼみが出ることはないので、この記事を読む必要はない。
注意すべきは「痩せタイプ」の人
しかし逆に、
・特に何もしていないのに痩せてきた
・胃もたれして油物がきつくなってきた
・頬のコケが気になる
というタイプの人は、何も対策しなかったら、99%、瞼のくぼみがやってくると思っていい。
例えば、男性ならアンジャッシュの児嶋一哉。女性なら橋本マナミタイプ、と言ったらわかりやすいだろうか。
ふたりとも、上瞼のくぼみが、すごいことになっている。
凸凹のあるまぶたのくぼみは、メイクで消すことができない
芸能人は、男性も女性も、顔にメイクをして収録に参加している。
聞いた話によると、凸凹のないニキビやシミのような肌トラブルは、どんなにひどいものでも、メイク技術できれいにカバーできるらしい。
しかし逆に、シワやニキビ跡などの凸凹がある肌トラブルは、メイクで消すことはできないという。
この良い例が、「上まぶたのくぼみ」だ。
どんなに腕の良いヘアメイクが付いても、上まぶたのくぼみだけは、消すことができないのだろう。
一般人がくぼむと、芸能人よりずっとひどいことになる
橋本マナミなんかを見ると、
「まぶたのくぼみがあっても、かわいいじゃん」
なんて、思うかもしれない。
しかし、あれは、橋本マナミほどの美形だからだ。
橋本マナミのように、生まれながらに顔面プラスポイントをたくさん持っている人は、まぶたのくぼみというマイナスポイントが付いたとしても、大勢に影響はない。
一方、一般人の場合、そうはいかない。
顔のバランスにもよるけれど、まぶたのくぼみが出るだけで、一挙に老婆のような風体に変貌する人も多い。
そしてそれを、メイクでカバーすることさえ、できない。
一度、瞼のくぼみ地獄に落ちると這い上がるのは難しい
一度、瞼のくぼみ地獄に落ちると、非常にやっかいだ。
どんどんひどくなっていき、ケアしてもケアしても、蟻地獄のようになかなか這い上がることができない。
私は、自分自身がその蟻地獄に一度落ちたから、その気持ちが痛いほどよくわかる。
蟻地獄でもがき苦しんだ日々
毎日、仕事で疲れた体にムチ打ってマッサージやツボ押しに時間を消費したり、数万円以上する美容家電に散財したり……。
それで少しでも結果が出るのなら良いけれど、その兆しさえ感じられなかったときの、絶望感。
学生時代の同級生と会えば、皆のまぶたにばかり、目が行ってしまう。
そして、無意識のうちに、自分と比較する。
まったくまぶたのくぼみがなく、ふっくらとしているヤツに死ぬほど嫉妬して、くぼみが出ているヤツを見つけては、「自分の方がマシ」と言い聞かせる。
しかし、あとからSNSにアップされた記念写真を見て、自分のくぼみの方が、何倍もひどいという事実を突きつけられて、打ちのめされる。
そんな風に、「瞼のくぼみ」中心に回っている毎日はオカシイと気付いているのに、抜け出せない。まさに蟻地獄。
瞼のくぼみから身を守るために、知っておくべきこととは?
では、そんな蟻地獄で苦しまないために、知っておくべきこととは、何だろうか。
私は、それは、
「まぶたは、ごく薄〜い、1枚の紙」
のようなものであると、認識することだ。
これさえ、しっかりと胸に刻んでおけば、他の細かいことは知らなくても、なんとかなるくらいだ。
私自身、もっと早くこのことを知っていたなら、上瞼がくぼみまくることは、なかったような気がするのだ。
「まぶたは1枚の紙」とは、どういう意味か?
しかし、
「まぶたは、ごく薄〜い、1枚の紙」
と言われても、ピンと来ない人が大多数だろう。
まぶたの皮膚の厚さは、なんと「0.02mm」しかないのだ。
一般的なコピー用紙の厚さが約0.1mmだから、なんと、あの紙の5分の1の厚さしかない。
私たちは、毎朝毎晩、顔をジャブジャブ洗い、日中は直射日光に当たったりもする。
寝るときには、無造作に顔を枕に擦りつけている。
しかし、同じことを、コピー用紙よりずっと薄い紙に行ったら、どうなるだろうか。
毎朝毎晩、水に浸けて洗う。直射日光に当てる。枕にこすりつける。
あっという間に薄い紙はグシャグシャになる。
グシャグシャとした折り跡をなんとかのばそうと引っ張っても、その線はもう消えないだろう。
例えるなら、このグシャグシャになった薄い紙に付いた折れ線こそが、上まぶたのくぼみの正体なのだ。
思い返せば、上瞼を乱暴に扱いすぎていた
思い返せば、私は、「薄〜い紙」のような上まぶたを、あまりにも乱暴に扱いすぎていた。
まず、小さい頃から私は目にゴミが入りやすかったので、ゴシゴシゴシゴシと、思いっきり目をかくことが習慣になっていた。
よく、母親に、「かいたらダメよ!」と怒られたものだ。
大人になってからは花粉症を発症し、相変わらず目をかきまくっていた。
また、どうもあおむけで眠るのが苦手で、いつもうつぶせで寝ていた。
学生時代は、授業中に居眠りすることが多く、机に突っ伏して眠ると、顔中に跡が付いていることなんて、ザラにあった。
朝晩の洗顔にも無頓着で、適当な石けんでガシガシ力強く洗っていた。
化粧水などのスキンケアはもちろん、日焼け止めなんてものも塗ったことがない。
0.02mmの上瞼を破壊するに十分な行いだった
私が過去にしてきたことは、わずか0.02mmしかない上まぶたを破壊するに十分な行いだった。
これが、ふっくらとした体型で、脂肪がまぶたに付いていたのなら、ダメージを最小限に抑えられたのかもしれない。
しかしあいにく私は痩せ型で、顔に肉は付いていない方だった。
脂肪というクッションに守られることもなく、私のまぶたは、数々の荒行にさらされ続けてきたのだった。
上まぶたは、丁寧に、そ〜っとそ〜っと扱うべき
言うまでもなく、私はもっともっともっともっと、上瞼を丁寧に扱うべきだった。
顔の中でも一番丁重に、敬いの気持ちを持って、おもてなしすべきだった。
ところが、オラオラ系に走り続けていたために、私の上まぶたはおかしなことになってしまったのだった。
「まぶたは、ごく薄〜い、1枚の紙」
という意識があれば、まぶたへの接し方も変わってくる。
朝晩の洗顔時は、絶対にこすらずやさしく
まず、一日の中でも最もまぶたに触れる機会となる「洗顔」。
ゴシゴシこするなんてもってのほかで、十分に泡立てた柔らか泡で、なでるように洗う。
泡がまぶたに触れていれば汚れは落ちるので、指が触れないように注意する。
洗顔後、すぐにアイクリームでカバー
薄〜いまぶたを保護してくれるプロテクターの役割をするのが「アイクリーム」だ。
洗顔後、すかさずアイクリームをまぶたに塗ることで、上瞼の防御力が格段にアップする。
アイクリームを塗らずに毎日を過ごすなんて、ぬののふくでダンジョンをうろつくくらい、危険なことなのだ。
日差しが強い日は日焼け止め&サングラスを装備
さらに日差しが強い真夏や、海・山などのレジャー時には、日焼け止めやサングラスで防御力をアップさせよう。
日の当たる場所に、本を置いていたら、本が黄ばんできたことはないだろうか?
黄ばんだ紙は、しゃりしゃりと乾燥して、もろくなる。紫外線を浴びると、紙は劣化するのだ。
同じように、まぶたに紫外線が当たると、あっという間に劣化してしまう。
劣化すれば、シワシワになり、今まで以上にまぶたのくぼみが目立つようになる。
日焼け止めとサングラスを使って、まぶたに紫外線を当てない工夫が必要だ。
あおむけ寝がマスト
「うつぶせじゃないと眠れない」という人も、まぶたのくぼみを何とかしたいという気持ちがあるのであれば、あおむけ寝へのシフトは必須。
うつぶせだと、枕とまぶたが擦れて、物理的ダメージが大きすぎる。
また、あおむけで寝ると、まぶたのたるみが重力の関係で後頭部側へ引っ張られ、顔にハリが出るというメリットもある。
まぶたのくぼみは、顔がたるむと、さらに悪化する。
うつぶせで寝ている限り、摩擦ダメージとたるみダメージのダブルコンボは免れない。
あおむけで寝るように徹底すべきだ。
上瞼の水分キープは重要な鍵
ところで、まぶたと紙で、ひとつ違うことがある。
それは、紙は水分を含んでいないけれど、まぶたは水分を含んでいるということだ。
この、「まぶたに含まれる水分をキープする」ということは、まぶたのくぼみ対策を考える上で、非常に重要な鍵を握っている。
特に、痩せ型でまぶたの脂肪がない人は、“まぶたに含まれる水分”こそが、クッションの役割をする。
ところが、まぶたは、体の中でもすぐに脱水を起こしやすい部位だ。
暑い日や、水分補給が不足しているときなどは、一時的にまぶたのくぼみがひどくなる。
くぼんだ状態が長時間になると、徐々にそれが定着し、本格的な上まぶたのくぼみに悩まされることになる
そこで、意図的に上まぶたの水分をキープするよう、仕掛ける必要がある。
まずはとにかく水分補給
体内の水分が不足すれば、相対的にまぶたの水分も不足してしまう。
だから、とにかく水分補給はこまめにした方が良い。
例えば、飲みすぎた翌日に、まぶたがパンパンに腫れた経験がある人もいるだろう。
あれは、水分過多でむくんだケース。
それは極端だとしても、水分がたっぷり体内にあれば、まぶたは膨らむようにできている。
まぶたをふっくらさせたいなら、まずはとにかく、水分補給だ。
塩分も適量を摂る
今は「健康と言えば減塩」という考え方の人が多い。
ただ、それも行き過ぎればデメリットとなることをご存じだろうか。
体内に水分をキープするためには、適量の塩分が必ず必要。
ダイエットや減塩に励みすぎて、塩分不足になっている場合も、まぶたのくぼみが顕著に出る。
水分をとってもまぶたがふっくらしない場合は、適量の塩分を一緒に摂ると良い。
そのときに、いわゆる「精製塩」ではなく、ミネラルが残存している岩塩や海塩を摂るようにすると、より効果的。
洗顔後、まぶたが濡れたまま放置しない
洗顔した後、顔が濡れたまま、自然乾燥に任せるという横着をしている人、いないだろうか。
実は、これ、まぶたの水分を奪い取る悪行。
というのも、まぶたに付着した水分が蒸発するときに、まぶたの皮膚内の水分まで、一緒に蒸発してしまうのだ。
洗顔したら、すぐに、柔らかなタオルで水分を拭き取るようにする。
まぶたに「ふた」をして水分の蒸発を防ぐ
タオルで水分を拭き取ったら、それ以上水分がもう蒸発しないように、間髪入れず、まぶたにふたをすると良い。
「まぶたのふた」とは、アイクリームのことだ。
アイクリームには、ふたとして機能する成分があらかじめ配合されている。
顔全体に使っているスキンケア化粧品がある場合も、アイクリームは別に準備した方が良い。
というのも、まぶたの皮膚は、「薄〜い紙」のようなものだと述べたけれど、顔の他の部位とは違う。
他の部位に比較して、非常に薄いので、そのまぶたをターゲットに専用に作られているものを使わないと、効果が出にくい。
上まぶたは大切な宝物を扱うようにそっと扱おう
上まぶたは、とにかく、大切な宝物を扱うように、そっと扱うべき。
例えば、1,000万円のジュエリーにむやみにペタペタ触ったりしないだろう。白手袋をして、繊細な手つきで慎重に触れるはずだ。
同じように、上まぶたに触れるときは、
「まぶたは、ごく薄〜い、1枚の紙」
という格言を思い出し、いつでもやさしく丁寧に扱うことだ。
そうすれば、へそを曲げて落ちくぼんだ上まぶたも機嫌を直して、ぷっくりと膨らんできてくれるはずだ。